母子分離
子供の事は書くまいと決めていたが、早くもその決め事も反古である。
それは、どうしても残しておきたい母性愛に似た感情が、私にも備わっていたかもしれない証のために…(笑)
親になり、子供を産んだ瞬間から、私は子供と離れた事が数えるほどしかなく、嫌々期が始まった頃、息詰まりそうになり、慌てて子供をプレスクールに入れた。
1分、1秒、一息でいいから自分のためにコーヒーを飲みたくなったから。
1学期は親子で通い、2学期から母子分離になる。
勿論、母子分離に向け、プレスクールは楽しいと刷り込み、夏休みにはプレスクールのお友達と遊びにでかけ、スムーズに分離できるよう手配した。
本人にも、夏休み後半から「あと3回、ママとプレスクールにいったら次からは、お友達とあなたと先生でプレスクールに行くのよ。」と、言い聞かした。
いよいよ母子分離一歩前に、子供は、先生に「3回ママと来たからね、次からは一人で来るの」と報告していた。
そこで、初めて他人に預けて母子分離する旨を、先生に伝えた。
すると、先生に「お子さんは大丈夫~♪むしろ、お母さんがないちゃうかも~♪」と明るく言われた💦
そう言われるまで、子供が私と離れて泣いても、私が子供と離れて泣くなんて、考えもしなかった。
だって!それが目的で入れたんだもーん!😁✨✨
しかしである、当日は、登園中に子供が「頑張るからね」と、2回呟いて門をくぐっていった。
それから、別れて教室を出たら涙ぐんでしまって、どうにもならなかった。
きっと不安いっぱいで、大好きなプレスクールを今日は楽しめなかったんじゃないか?とか、もしかしたら、泣きわめいて先生をこまらせているんじゃないか?とか。いろいろ頭をよぎってきた。
私が幼稚園でお泊まり保育に出掛けた日、たった1泊2日で明日にはもう、帰ってくるのに、母は涙をいっぱい浮かべて見送っていた。
帰宅したら、父から、家に帰っても母は暫く泣いていたと聞いた。
園児だった私は、全然気持ちが理解出来ずにいた。
あれから30年位たった今日、私は少し、母の気持ちが理解できた。
今日は、用事を入れておいて良かった。
敬老の日用のギフトと、母子分離記念の品を自分に買う為に百貨店へ。
買うものも決めていたのに、あっとゆーまにお迎えの時間になってしまった!
遅刻しそうになって、久々に全力ダッシュ🏃してしまった。その頃には、湿っぽさもすっかりカラカラに乾いてしまっていた💦
迎えにいくと、子供は、今日もプレスクールを堪能したようで、元気一杯の笑顔で帰ってきた。
まだまだ、赤ちゃんと思っていたけど、お母さんを置いて、あっという間に成長していってしまった💦